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「学校歯科医生涯研修制度 基礎研修」開催報告
平成31年2月7日(木)13時より「歯科医師会館」において、学校歯科医生涯研修制度基礎研修が83名の参加者を得て開催された。
竹内純子常務理事が司会を務め、長沼善美専務理事の開会、拓殖紳平副会長の挨拶があった。
今回の研修は、生涯研修制度運営委員会の委員が講師を務めた。
初めに、講義Ⅰ「学校歯科保健の概念」(講師:葉紹誠委員)が行われた。
- ・学校はどんなところ、学校のことをよく知ろう
- ・学校歯科医の立場
- ・生きる力の育成について等の話があった。
次に、講義Ⅱ「学校歯科保健における保健教育」(講師:酒井克典委員)が行われた。 - ・発達段階に即した保健教育を理解する
- ・学校教育が課題解決学習へと変わること等の話があった。
休憩をはさみ、講義Ⅲ「学校歯科保健における保健管理」(講師:平瀬久義副委員長)が行われた。 - ・学校保健安全法について
- ・健康診断は学校という場で行われること
- ・判定基準の統一により信頼性の向上が図られること 等の話があった。
続いて、講義Ⅳ「学校歯科保健における組織活動」(講師:細原賢一委員)が行われた。 - ・保健教育と保健管理を円滑、効果的に進めるために、連携を推進し支持する活動
- ・学校保健委員会は中核的な組織であること等の話があった。
その後、質疑応答となった。
○:講話についての報告
- Q:マウスガードの利用について
- A:調査していないが「既製のもの」より「カスタム」が良い。高校の野球部員に使用してもらい調査している。
- Q:健康診断では、歯肉は前歯部のみで臼歯部は診ないのか。
- A:原則、前歯を見る事が決められている。学校歯科医の裁量で、臼歯部を参考にすることで良いかと考える。歯肉炎・G・GOについては、歯牙単位ではなく人単位で、0、1、2を決めるので、臼歯部を参考にしても良い。特に要医療を決める場合は、学校歯科医の裁量による。
- Q:今回の研修では就学時検診の話は無かったがどうしてか。
- A:基礎研修はベースの知識を学ぶ場であるためテキスト中心に行っている。新たな知見として更新研修での「教育の関連法規の理解と改訂のポイントについて」の資料を確認頂きたい。就学時検診の改訂の概要についてはホームページにもアップされているのでそちらお参考にして頂きたい。
- Q:健診のIT化のアンケートについて
- A:どういうシステムを使用しているかのデータを取るためのアンケートである。
16時となり、生涯研修制度運営委員会 松田美代子委員の閉会挨拶にて本研修を終了した。
学校歯科保健の重要性を力説する葉 紹誠 委員
全国の学校歯科医の先生方に説明を行う
酒井 克典 委員(左)平瀬 久義 副委員長
細原 賢一 委員
ご参加いただいた先生方への謝意を表する
松田美代子 委員(右)会場の様子