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公益社団法人 日本学校歯科医会

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学校種別の課題

幼稚園

学校教育法第22 条に,「幼稚園は,義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして,幼児を保育し,幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて,その心身の発達を助長することを目的とする」と明示される。
幼稚園においては,学校教育法第23 条に示された教育目標の第1 号で,「健康,安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養い,身体諸機能の調和的発達を図ること。」としている。

心身の特徴
幼児期は,人の一生の中でも身体発育の著しい時期であり,また内面的にも自我の芽生え,他者の存在の意識化,自己抑制の開始など重要な変化が認められる時期である。口腔内では,乳歯萌出は生後6 か月頃より始まり,3 歳頃までに乳歯列が完成し,乳歯咬合の完成期となる。乳歯のむし歯の発生については,現状では1 歳から4 歳までに約4 割の幼児がむし歯を持ち,さらに6歳までに約6 割の幼児がむし歯を持つようになる。また,第一大臼歯,下顎切歯など永久歯の萌出が開始される時期である。
保健指導のねらい
幼稚園教育要領の領域「健康」では,歯・口の健康づくりに関連するねらいとして「健康,安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける」とし,内容として「身の回りを清潔にし,衣服の着脱,食事,排泄などの生活に必要な活動を自分でする」「自分の健康に関心をもち,病気の予防などに必要な活動を進んで行う」などが示されている。
課題
  • よく噛んで食べる習慣付け
  • 好き嫌いを作らない
  • 食事と間食の規則的な習慣付け
  • 乳歯のむし歯予防と管理
  • 歯・口の清掃の開始と習慣化
  • 歯・口の外傷を予防する環境づくり

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