ご挨拶
この度、川本強会長の後任として、 公益社団法人日本学校歯科医会の会長に選出されました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は、自分が学校歯科医を務める小学校が平成7年に文部大臣賞を受賞したのを契機として、日学歯の委員会委員、理事、常務理事、副会長として20数年にわたり学校歯科保健に関わって参りました。
この度会長となるにあたり、子供たちの未来のために、次に掲げる事を基本姿勢として学校歯科保健を推進していきたいと考えています。
1.情報の共有
子供たちが学校時代に学んだことはその後の人生に大いに役立ちます。学校歯科保健は自分の歯・口の健康を守るのみならず、自分が親になった時に子供の歯・口の健康を守るのに大いに役立ちます。「口の中を清潔に保つことはウイルスをはじめとする感染症予防に効果がある」と私たちはこれまで教えてきました。子供たちや保護者、学校関係者と正しい知識や歯科保健の重要性に関する情報をもっともっと共有できるようにしなければならないと思っています。
2.人材の育成
激しく変化する社会情勢の中で、子供たちのために私たち学校歯科医自身が変化する社会に学び成長しなければなりません。私たち自身が育成すべき人材でもあるのです。また、歯科保健の重要性を共有してくれる養護教諭をはじめとする学校保健の担い手も育成しなければなりません。輝く未来のための人材育成をしていくことが喫緊の課題であるのです。
この「情報の共有」と「人材の育成」、そして状況に応じた「柔軟な施策」で対応することを基本姿勢として歯科保健をさらに推進していきたいと考えています。
子供たちの輝く未来のために邁進することをお誓いして私の所信とさせていただきます。
公益社団法人日本学校歯科医会
会長 柘植 紳平