③ ＧＯ(ジーオー)・Ｇ(ジー)って、なあに？

歯肉(しにく)の病気(びょうき)の原因(げんいん)となるプラーク（歯垢(しこう)）は、むし歯(ば)菌(きん)（ミュータンス菌(きん)）が歯(は)の表面(ひょうめん)に住(す)んでいるのと違(ちが)い、歯肉(しにく)の近(ちか)くや、歯(は)と歯肉(しにく)の間(あいだ)の溝(みぞ)（ポケット）に住(す)みつく細菌(さいきん)のかたまりで、その中(なか)の歯周(ししゅう)病菌(びょうきん)（ジンジバリス菌(きん)）が主役(しゅやく)です。ポケットの中(なか)では、500(ごひゃく)種類(しゅるい)以上(いじょう)の細菌(さいきん)が集(あつ)まって、ネバネバしたかたまりを作(つく)るため、簡単(かんたん)に取(と)り除(のぞ)くことはできません。そのため、歯(は)と歯肉(しにく)の境目(さかいめ)に歯(は)ブラシをしっかり当(あ)てて、プラークのない状態(じょうたい)を保(たも)つようにしましょう。

GO（ジーオー）とは： 歯石(しせき)は付(つ)いていませんが、歯肉(しにく)に軽(かる)い炎症(えんしょう)があり、定期的(ていきてき)な観察(かんさつ)が必要(ひつよう)で、適切(てきせつ)な歯(は)みがきで健康(けんこう)な歯肉(しにく)にもどれる状態(じょうたい)にある人(ひと)のことをいいます。

Ｇ（ジー）とは： 歯科医院(しかいいん)で精密(せいみつ)な検査(けんさ)や治療(ちりょう)が必要(ひつよう)な歯肉(しにく)の病気(びょうき)（歯肉炎(しにくえん)）がある人(ひと)をＧ(ジー)といいます。歯肉(しにく)の近(ちか)くや、歯(は)と歯肉(しにく)の間(あいだ)の溝(みぞ)に付(つ)くプラーク（歯垢(しこう)）とプラークが硬(かた)くなった歯石(しせき)が原因(げんいん)です。プラークはブラッシングで取(と)れますが、歯石(しせき)はブラッシングだけでは取(と)り除(のぞ)くことはできないので、歯科医院(しかいいん)で取(と)ってもらわなければ治(なお)りません。

歯肉炎(しにくえん)の状態(じょうたい)を放(ほお)っておくと、この炎症(えんしょう)が、歯肉(しにく)の奥(おく)にある顎(あご)の骨(ほね)や、歯(は)の根(ね)の周囲(しゅうい)にあり、歯(は)のクッションの役目(やくめ)をしている歯根膜(しこんまく)にまでおよんでしまいます。この状態(じょうたい)を歯周炎(しゅうえん)、Ｐ(ピー)といい、歯肉炎(しにくえん)と歯周炎(ししゅうえん)を合(あ)わせて歯周病(ししゅうびょう)といいます。