まめ知識

① さまざまな咬合(こうごう)（かみ合(あ)わせ）

かみ合(あ)わせは、咀(そ)しゃく（食(た)べ物(もの)をかみくだいて味(あじ)わうこと）や発音(はつおん)に影響(えいきょう)を与(あた)えます。こんなかみ合(あ)わせの場合(ばあい)は、注意(ちゅうい)しましょう。




① 反対咬合(はんたいこうごう)（下顎前突(かがくぜんとつ)）

		下(した)の前歯(まえば)が上(うえ)の前歯(まえば)より前(まえ)でかみ合(あ)っている状態(じょうたい)。咀(そ)しゃくする機能(きのう)が低下(ていか)したり、あごの関節(かんせつ)に違和感(いわかん)を感(かん)じる場合(ばあい)があります。




② 上顎前突(じょうがくぜんとつ)

		上(うえ)の前歯(まえば)が下(した)の前歯(まえば)に対(たい)して大(おお)きく前(まえ)に出てかみ合っている状態(じょうたい)。唇(くちびる)を閉(と)じることが難(むずか)しくなる場合(ばあい)があるため、前歯(まえば)が乾燥(かんそう)して歯肉炎(しにくえん)になりやすく、食(た)べ物(もの)がかみ切(き)りにくくなったり、発音(はつおん)に影響(えいきょう)することがあります。




③ 開咬(かいこう)

		上下(じょうげ)の奥歯(おくば)はしっかりかんでいるのに、前歯(まえば)がかみ合(あ)わない状態(じょうたい)。麺類(めんるい)などを前歯(まえば)でかみ切(き)ることができなかったり、発音(はつおん)に影響(えいきょう)することがあります。またこのようなかみ合(あ)わせを持(も)つ人(ひと)には、舌(した)を前(まえ)に突(つ)き出( だ)すような舌癖 (ぜつへき)（舌(した)が異常(いじょう)な動(うご)きをするくせ）もよく見(み)られます。




④ 叢生(そうせい)

		歯(は)の並(なら)ぶすき間(ま)が不足(ふそく)しているため、歯(は)が互(たが)いに重(かさ)なりあっている状態(じょうたい)。歯(は)と歯(は)の間(あいだ)がむし歯(ば)になったり、歯肉炎(しにくえん)になりやすくなるため、注意 (ちゅうい)が必要(ひつよう)です。




⑤ 正中離開(せいちゅうりかい)

		上(うえ)の左右(さゆう)の前歯(まえば)にすき間(ま)があるもの。発音(はつおん)にも影響(えいきょう)します。




⑥ 過蓋咬合(かがいこうごう)

		かみ合(あ)わせが深(ふか)いため、下(した)の前歯(まえば)が見(み)えない状態(じょうたい)。前後(ぜんご)左右(さゆう) に下(した)あごが動(うご)かしにくくなります。




⑦ 交叉咬合(こうさこうごう)

		かみあわせが左右(さゆう)どちらかにずれている状態(じょうたい)。かみ合(あ)わせが不安定(ふあんてい)になります。